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第39回:「五月病をふき飛ばせ!」 (2006.05.01)

例年より寒かった桜の季節が過ぎて、町並みに新緑が彩られる5月。新しい環境に飛び込んだ人もばたばたと忙しかった4月が終わり、本腰を入れて勉学なり仕事なりに励む季節がやってきます。
ですが、どうも最近「やる気が出ない」「体がだるい」「よく眠れない」…こんな症状に心当たりはありませんか??毎日の疲れとはどうも違うし、身の覚えがある人は、もしかすると五月病にかかってしまったのかもしれません。新しい環境に触れて緊張の連続だった4月が終わり生活が落ち着きだすと、ふとした瞬間に感じる理想とのギャップや不満がストレスとなって体や心の大きな荷物となってしまうのです。

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社会人における「五月病」

最近では、五月病とほぼ変わらない症状ながら六月病と呼ばれる状態が多く見られるそうです。学生と違い、社会人は5月頃まで研修や配属に係る引き継ぎなどに時間がとられ、実際に仕事がスタートする6月頃に症状が出てくることが多いのでそう呼ばれます。ただ5月や6月に限らずお盆やお正月などの長期休暇明けや人事異動後などに発症する人もみられ、人によってきっかけはさまざまです。新しい環境の変化がやってくる時期が五月病に悩まされるタイミングと言えるでしょう。

医学的にみる「五月病」

五月病や六月病という表現はいわば通称であり、医学的には適応障害と呼ばれています。性格的に几帳面な人やマジメに物事を考える人がかかりやすいと言われています。症状は身体的な症状(めまい、頭痛、動悸、睡眠障害など)と精神的な症状(イライラ感、無気力、思考力の低下など)とに分かれますがこれらをあわせて発症することが多いです。また五月病をそのまま長い期間放置しておくとうつ病へ変化してしまう場合もあります。あまりに症状が重いと感じたなら心療内科や精神科を受診することが大切です。
適切に薬を処方してもらうことで、心の病は緩和することができます。

五月病をふき飛ばせ!

一番の防御策はストレスを溜めないことです。しかしストレス解消!といって食べ過ぎたりアルコールを飲み過ぎたりしては逆効果。過食症やアルコール依存症を招いてしまっては元も子もありません。気になっていた文庫本を読みふけったり、好きな音楽に耳を傾けたり、トレーニングを始めてみたり…
ほら、新しい風を生活の中に吹き込むことで日々の生活がイキイキしてきませんか?肩肘はらずに自分自身のライフスタイルを見つけ出し五月病をふきとばしましょう!

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